- 住民票、謄本、再入国ビザなどで思うこと
- 仁井 テリー
- (訳)大西 健一
- The
UMJ Volume 1.4 (Editorial)
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UMJ代表のイムテアズ
エー。
チャウドリー氏と神奈川事務所責任者のM
A ハック氏、厚生担当のジュリアン・シュー氏、および通信・連絡担当の私、この4名が、3月8日、幕張メッセで開催された千葉県主催の「さわやか ボランティアの集い」に参加した。「集い」でパネラーとして発言された方々の指摘は、UMJの目的や私たち在日外国人がかかえる問題と多くの点で共通している。
日本での滞在期間が17年間にも及ぶグニラ・オカベさんが指摘した問題は、驚くべきものだった。グニラさんが、彼女の2人の子供を幼稚園と公立学校に入学させようとした時のことである。いかなる役所の公文書にも、子供たちの母親、つまりグニラさんの名前が記載されていなかったのである。実際には、彼等には母親がいるにもかかわらずである。彼女の名前は、ただ単に日本国籍の男性が結婚した相手として、ただし書きされているにすぎなかった。家族欄にその一員として記載さえされていなかったのである。
他のパネラーの一人、朝鮮出身のホン氏は千葉大学の研究生である。ホン氏が遭遇したさまざまな困難の一つに、他の研究生から同僚として受け入れられないという問題があった。ホン氏がその研究室の一員となって6年以上、同じ研究室のどの学生より長いにもかかわらずである。日本人の学生からは、彼は単に先輩、上級生として扱われた。日本人が手慣れたやり方である。ホン氏は何ら特別な待遇を求めたわけではない。単に同じ仲間として扱われることを望み、6年間に及ぶ存在を認めてほしかっただけである。
ホン氏は同時に、彼と彼の家族の日本での生活が以前に比べて快適なものになったと述べた。しかし、それはさまざまな問題が解決されたわけではない。単に、彼自身が色々な問題への対処の仕方を身につけたにすぎない。「在日外国人をめぐるさまざまな問題が解決されてきている」ーこうした声をたびたび耳にする。しかしホン氏は、近い将来、もっと多くの問題が解決されるべきだと考えている。ホン氏の生活が快適になったのは、彼自身があることに慣れっこになったからである。「あら、外人か」ーセールスマンの訪問に玄関をあけたとき、声をひそめてささやかれるこの一言に。彼はいま、こうした時に、より控えめに、より冷静に反応する術を身につけた。しかしホン氏はまた、彼の側でのこうした適応が日本社会の進歩にとって必ずしも有益なものにならないと指摘している。
パネラーたちが日本に住む外国人にとっての様々な困難、問題を述べたあと、参加者による討論に移った。千葉県内の様々なボランティア組織の代表者たちが、彼等自身が聞いたり、その解決を援助した問題について次々と発言した。こんなにも多くの組織が、在日外国人を支援するために活動していることは大きな驚きだった。スペイン語通訳を提供する機関、政府機関のなかの法的問題に関する助言を行なう部門、安価な授業料による日本語の教育機関、カウンセリング・サービスなど、公的にも私的にも本当に多くの分野で多くの機関が活動している。
日本に移り住んで20年にもなるというフローラさんという女性が、みずからの素晴しい体験を紹介した。それは、彼女の生活に本当に役立ち、いまも忘れ難い経験だった。フローラさんが初めて来日した時のことである。近所に住む女性が、味噌汁の材料をもって彼女の家を訪ね、フローラさんに茄子、ねぎなど材料の名前と味噌汁の作り方を教えてくれたのである。フローラさんは4人の子供を育てるのにいそがしく、いまだに日本語を上手に喋ることはできない。それにもかかわらず、彼女の話しは、参加者に日常的な支援、援助の大切さについて強く印象づけるものであった。
日本で生活する上での様々な問題とその解決、そのために活動している様々なボランティア組織のことを聞けば聞くほど、こうした外部からの支援の大切さとともに、日本に住む外国人、当事者相互の援助の重要性を一層痛感する。当事者だからこそ、お互いのおかれた条件をもっともよく理解できるし、相互に援助できる。外国人相互の支援の輪は、何か問題が生じた時、心情的な支援とともに、それを解決する様々な情報、援助を提供することができるだろう。日本社会に長期に滞在するものにとって、様々な問題解決をするお互いの援助は不可欠である。どんなに長く日本に住んでいたとしても、私たちが新聞を通じてしか知らない何かの問題が生じた時、どのように対処すべきか分からない。そうした時にこそ、同様の経験をした人達からの援助を受けることができるということを知る必要がある。
私たちUMJからの参加者は、2人の外国人パネリストが、日本人と結婚した私たち外国人の伴侶や永住者の関心を適切に、説得力をもって代弁していると感じた。お二人はともに、素晴しい日本語を話し、多くの日本人参加者にとっても本当に分かりやすいお話しであった。お二人はまた、私たちが日本での生活に適合する上で経験しなければならないいくつかの法的問題、例えば住民票や謄本、再入国許可などの問題や感情的な障害についても述べた。
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